

勝山は岡山県の北部に位置し、中国山地を流れる旭川に沿って開けた、歴史と伝統に彩られた二万三千石の城下町で、旭川を往来する高瀬舟の起点、出雲街道の宿場など交通の要衝としても賑わってきたところです。
現在も武家屋敷やなまこ壁の蔵を持った造り酒屋をはじめ、石畳の高瀬舟発着場跡など歴史的遺産が多く、出雲街道に面する通りは、「町並み保存地区」に指定されています。街道沿いには各家の特徴を表した「のれん」が色鮮やかな彩りを添え、勝山の新たなシンボルとなっています。
新町商店街はJR中国勝山駅前から旭川に向かって200m程西に続く通りです。現在のアーケードは平成8年に地元産の檜材を用いて新しく作り直されました。屋根部分がない独特な形は積雪にも強い構造をしています。アーケード中央部の櫓の上には、時を知らせる大太鼓が乗せられています。
通りは車道と歩道が緩やかな曲線で隔てられていて、歩道には硯に用いられる地元産の黒い“高田石”がちりばめられ、各店舗前の軒下へ出された鉢植えの植栽と共に、街の美しさを引き立てています。
また商店街の中ほどには来街者の為に、手入れされた花の庭と休憩ベンチが設置されています。
新町商店街は今や岡山県内の多くの商店街が取り組む「雛巡り」の
発祥の地で、毎年2月下旬から3月初旬にかけて、商店街の各店の店先に雛飾りが飾られます。それぞれのお店が持っている、古く珍しい物から新しい物まで、様々な雛飾りが並べられ、県内外から多くの観光客が訪れる一大イベントとなっています。
近郊を美しい自然に恵まれ、夏の土曜夜市、秋の“喧嘩だんじり”の頃は活気あふれる街となります。旧勝山町の歴史と文化を引き継ぐ、歴史ある美しい商店街です。
備前片上は江戸時代、旧山陽道沿いの本陣・脇本陣がある宿場町として栄えてきました。
伊部で焼かれた備前焼の積み出し港としても、津山街道への追分[街道の分岐点]としても、重要な陸海交通の要衝として発展してきました。
かつてはここを南拠点として、県北の柵原町(現・美咲町)へ至る片上鉄道が走っていましたが、1991年に廃線となり、現在は吉ヶ原までの全長約36kmがサイクリングロード「片鉄ロマン街道」として整備され、その道筋には鉄道跡の遺構を見る事ができます。
片上商店街は、JR赤穂線西片上駅から南へ徒歩で数分の距離にあり、JR赤穂線、国道2号線と並行に通る旧山陽道沿いの、北東から南西へ400m程の長さの商店街です。
振興協同組合は東から福原、北の町、市中の3つの商店会から構成されています。
昭和44年頃つくられたアーケードは、現在は一部のみを残して撤去され、残されたアーケード内の舗道はレンガ敷き、それ例外は歩行者に安全なカラー舗装が施されています。
商店街には、お年寄りが休憩できる「ふれあい広場」があり、お雛様を飾ったり、絵画展や踊りの教室を開いたりできる施設としても活用されています。
また、空き店舗跡を商店街の駐車場にして一角を「障害者用トイレ」にするなど、来街者にやさしい街づくりをめざしています。
毎年行なわれる7月下旬の夏の土曜夜市では、宝探しのイベントが人気となっていて、地元の多くの人が参加しています。
商店街アーケード内でハズレ券と当たり券を大量に路上にばら撒く独特の方法で、当たりが1600本と多く、豪華な賞品が準備されているそうです。
現在組合員数34で、歴史ある旅館、県内各地に店を展開する人気のケーキ屋さんの本店などがありますが、少し足を延ばせば静かな入り江が見える立地にある、歴史ある地元密着型の商店街です。
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