

オランダ東通りは岡山市表町商店街の東側に南北1キロほど平行して延びる市道沿いに、ブティックやギャラリー、飲食店などが並んだ通りです。
平成10年に、電線の地中化や、車道にレンガを敷き、屈曲化して歩道と接するようにするなど、歩行者優先の街路に変身しています。
街路には自然味があふれるフラワーボックス、木製のベンチなどが置かれ、歩行者がゆっくりくつろぎながら散策できる商店街です。
オランダ東通りはオランダ人医師シーボルトの娘イネがこの地の診療所で研修したことにちなんで名づけられました。
オランダ通り商店街振興組合は中之町商店会の東筋エリアに位置し、平成16年に設立された比較的新しい組合です。
商店街ではイベント広場にて『オランダ通り祭り』を毎月第三日曜日に開催し、野外ライブ・パフォーマンスやフリーマーケットなどを行なっています。
また、当日に古新聞・空き缶・ペットボトルなどのリサイクル資源を持ってきた人に、地域通貨「おいね」を発行しています。
リサイクル資源の持込み量に従ってポイントが付き、貯まった時点で地域通貨として商店街で使用できる仕組みです。
年ごとに利用者は増え、現在では地域の人々にとって、なくてはならない重要な活動となっています。
オランダ通り商店街は、現在もお洒落な店舗が整備されつつある、モダンな街並みの商店街です。
奉還町商店街はJR岡山駅西口から北へ歩いて数分のあたり、東西に400m程続く商店街です。西側では西奉還町商店街へと続きます。
奉還町の名前は、明治維新の頃、武士たちが退職金である奉還金を元に、旧山陽道沿いのこの地で商売を始めたのがいわれとなっています。
奉還町は、旧暦の方位が岡山市では十二支の酉(とり)の位置にあたる為、商店街では鳥をマスコットキャラクターとしていて、街路上のタイルには沢山の鳥が描かれています。
平成11年に4階建のコミュニティー施設「奉還町りぶら」が建てられ、カルチャー教室やサークル活動など、多くの人々の地域コミュニケーションの場となっています。
料金は安く、学生や福祉団体などは無料で、商店街の活動組織「おかみさん会」の拠点ともなっています。
毎月第一土・日曜日には商店街で「奉還縁日」が開かれ、通りでは商店街のシンボルトキャラクター「奉還小判君神社」が中央部に出されて、お買い得品が並ぶワゴンセールが開催されます。
賑いのイベントは目白押しで、集客規模1万人の7月土曜夜市「浪漫ティック奉還祭」、地元学生さんとの連携で行なうハロウィンフェスティバル、三国力自慢腕相撲大会ほか、年間を通して数多く開催されます。
程良い道幅で、商店の人と買物客の人が路上で会話する姿が似合う、地域密着型の賑いの商店街です。
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